新築一戸建て。しっかり空気を循環させる効果的な窓の設置方法は?

設計

爽やかな初夏、気持ちの良い風を感じる季節です。窓を開けて上手に風を感じたい。せっかくなら効率よく空気が循環するようにできないかしら?

そうですよね。窓を開けて新鮮な空気が入ってくるのは気持ちのいいもの。せっかくなら効率よく、風が入ってくるのと楽しみたいですね。

この記事では、そんなあなたに、空気の循環のための効率的な窓についてご紹介します。
ぜひ参考になさってくださいね。

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なぜ室内の空気を循環させるのが大切なのか?

家の中の空気、何にもしなければそこにとどまったままですね。そうするとだんだん、空気が新鮮ではなくなっていきます。

建材や身の回りのいろいろなものから発生する化学物質、発生するチリやホコリ、呼吸によって出る二酸化炭素などは空気の入れ替えをしないと、滞っていってしまいます。

そうなったら、室内の空気が新鮮とは言えません。

例えば、現在設置を義務付けられている24時間換気システムは、室内の空気が1時間に半分は新しい空気と入れ替わるよう、性能を定められているのです。

窓は、光を取り入れたり、景色を見たりの他に、新鮮な外気を取り入れてくれる役目が大きいですよね。せっかくなら効果的に空気を取り込んで循環させてあげたいところです。

空気の循環を効果的に行うコツ

窓を空気の循環に効果的に使う一番のコツは、空気の入り口と出口を作ってあげること。窓を1カ所だけでなく、2カ所開けてあげるのです。

一方から新鮮な空気が入ってきて、もう一方から室内の空気が出て行きます。

新鮮な空気を取り入れたければ、室内の空気を追い出してあげなくては。それがここで言っている、空気の入り口と出口です。

例えば南側の窓を1カ所開けたら、北側の窓をもう1カ所開けてあげるのです。ちょっとまって、そんな都合よく窓をつけなくちゃならないの?

いえいえ、大丈夫。例えば南側の窓を開けたら、西側の窓を開けてあけてもいいのです。

窓が一カ所のお部屋ならドアを開けてあげましょう。廊下の窓を開けて出口を作ってあげるのです。ドアの上に欄間が付いていたりすると、空気の循環に利用できますよ。基本は「入り口と出口がある」ということなのです。

窓の大きさや数は関係ないの?

入り口と出口が必要なのは、わかったけれど、窓の大きさや数は関係ないのでしょうか?窓は、大きさや数よりも配置されている場所が風の通りを左右します。

できれば部屋の反対側に。入り口を出口は離れていた方が空気をかき回してくれます。

入り口と出口の窓、配置されている高さが違うと、部屋の空気をかき回してくれるので、淀みが少なくなります。

地域によってはこちらの方向からよく風が吹くという卓越風があるかもしれません。それを知って、取り入れたり防いだり、設計のときに検討することができるはずです。

それでもどうしても一つしか窓が取れないという場合もありますよね。

そんな時は、一つの窓が、入り口と出口になってくれるように、縦長の窓にして、窓の下の方と上の方で入り口と出口を分担してもらったり、横長の窓でも、窓の両脇を開けられるようにしたりするといいですよ。

夏の暑い空気を追い出す方法

窓の開け閉めで、夏の暑い室内の空気を、夜、外に逃がしてやって、室内の温度を下げてあげる、という工夫もできます。「夜間外気導入モード」なんて呼んだりします。

なんだか作戦っぽくて面白いでしょ。

暖かい空気は、上へ上へと上がり天井近くに溜まっていきます。それを外に出してあげれば、体感温度が低くなるわけですが、床の近く方だけで空気が流れてしまったら、天井近くはそのままで暖かい空気が外に出て行かない…

そこで、床近くの低い窓を入り口にして、天井近くの高いまでを出口にする。という設計をしておくのです。その時、入り口は少し小さめにしておくと、勢いよく空気が入ってくるので、出て行く空気も多くなるといった仕掛けになります。

今お住まいでも実験してみてください。入り口と出口。うまく開ければ自分で風を作り出すことができます。一つのお部屋だけではなく、家全体を空気を入れる容器と考えてみると、いいかもしれません。

知っておきたい「パッシブデザイン」

パッシブ手法とか、パッシブソーラーデザイン、という言葉、聞いたことがありますか?

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パッシブとは受動的という意味。電気やガスのように、積極的に作り出したエネルギーを使うのではなく、自然の太陽や風の特性を利用して、快適な室内空間を作り出しましょうという建築の手法です。

前段で紹介した「夜間外気導入モード」はこのパッシブ手法の一つ。

窓の開閉を始めとして、家のモードを変えて、自然によりそって室内環境を作り出しましょうという考え方です。

実際日常生活の中でも、直射日光が暑ければブラインドを下すでしょうし、新鮮な空気が欲しければ窓を開けます。寒いときは厚手のカーペットなどを引くかもしれませんね。

それをもっと、積極的に、効果的にやってあげるのがパッシブソーラーデザインです。夏になるとよく見かけるようになる「緑のカーテン」もこの仲間です。

現在の極端な夏の暑さを乗り切るのは、パッシブ手法だけでは解決できないと思います。家のモードを変えながら、効率よく楽しく過ごすためには、クーラーなどを併用することも重要になっています。

まとめ

窓を開けるって、やっぱり気持ちのいいものです。目には見えないけれど、新鮮な空気が入ってくるのはわかりますもの。

花粉など入ってきて欲しくないものもあるので、空気清浄機などの力も借りる必要があるのでしょうね。

それでも窓を開けて空気を循環させるのは、暮らしの中でとても重要なことなのかもしれません。

 

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プロフィール
この記事を書いた人
あさ(建築のプロ)

家を建てるって、とっても魅力的な仕事。住宅会社で設計と施工をメインに、20年以上注文住宅のお仕事をしています。
建築主さんと専門家は暮らしを一緒に造り上げていく仲間でもあると思うのです。だから、難しく見えることをできるだけやさしく、あなたにもお伝えしたい!と思っています。

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